中鎖脂肪酸を分かりやすく解説します!
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が豊富に含まれています。
と言われても、中鎖脂肪酸とは聞き慣れないコトバですね。ココナッツオイルに関心が無ければ、一生、目にしなかったコトバかもしれません。
ちゅうさしぼうさんってなに〜?
よ〜と言いますけん、聞いてね♪
そもそも中鎖脂肪酸って何?
中鎖脂肪酸とは何なのさ?
アブラは大きく分類すると、炭素の結合具合の違いによって、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の二種類に分けられるとよ。
- 飽和脂肪酸 ‥ 炭素の原子レベルで二重結合がない
- 不飽和脂肪酸 ‥ 炭素の原子レベルで二重結合がある
飽和脂肪酸は、さらに原子レベル的に言うと、炭素の数の違いで三種類に分かれるっちゃん。
その三種類が、短鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸です。
炭素がたくさんつながっている(鎖状に)のが、長鎖脂肪酸(その数14〜18個)、短いのが短鎖脂肪酸(その数2〜6個)、中間なのが中鎖脂肪酸(8〜12個)と言います。
飽和脂肪酸って悪者じゃないの?
確かに!
飽和脂肪酸といえば、バターやラード、ウシや豚の脂身など。
不飽和脂肪酸は体内で作れないから必須脂肪酸と呼ばれているけど、飽和脂肪酸は体内で合成出来るから、必ずしも食事から摂る必要は無いと言われていますね。
それに、飽和脂肪酸は摂りすぎると、肥満や動脈硬化の原因に!
飽和脂肪酸ってどんな食品に多く含まれている?
飽和脂肪酸 | 主な食品名 |
---|---|
短鎖脂肪酸 | 酢・バター・チーズ |
中鎖脂肪酸 | ココナッツオイル・パームオイル・牛乳・母乳 |
長鎖脂肪酸 | 牛脂・豚脂・ラード |
(量的には少ないが、ココナッツオイルやパームオイルに含まれているミリスチン酸は、長鎖脂肪酸に分類される)
じゃ、中鎖脂肪酸ダメダメじゃん〜
ところがどっこい!飽和脂肪酸の中でも、中鎖脂肪酸だけは悪者の集団の中でも、実は善玉的な仕事をしてくれる、パッと見とは違う清く正しい正義のアブラなんよ。
見た目は悪いけど、実はいい人。みたいな人の事やな。
イヤイヤ!人は見た目が9割さ!
人に例えても、よくわからん〜
飽和脂肪酸・三兄弟
しつれいね〜 わたし、見た目悪くなからー
中鎖脂肪酸の大きな特徴とは?
中鎖脂肪酸は溜まりにくい!
ふつうの脂肪酸の場合は、消化・吸収されたあと、中性脂肪として残りやすいけど、
中鎖脂肪酸だけは、なぜか代謝のルートが違うてて、食べた後は直接肝臓に運ばれてまうねんて。ゴーイングマイウェイ君やねん。
さらに、中鎖脂肪酸は吸収されるスピードが早くって、肝臓に入った後は、あっと言う間にエネルギーとして分解されてしまうとよ。
中鎖脂肪酸は、中性脂肪として溜まりにくい!
中鎖脂肪酸はケトン体に変身する!
中鎖脂肪酸の最大の特徴は、肝臓に運ばれて分解されたあと、体のエネルギー物質として生まれ変わることです。
それが『ケトン体』です。
ケトン体?ちょっと聞いたことがある〜
ケトン体は主に脳のエネルギー源として使われるんだけど、他にも色々な働きをするスペシャルな物質なんだよ!
ケトン体はどんな働きをする?
- 変身の過程で体脂肪を消化する!
- 活性酸素を除去する働きがある!
- アルツハイマー病と関連する研究報告も!
ダイエット〜♥︎
まとめ
中鎖脂肪酸とは?
- ココナッツオイルや牛乳などに多く含まれている脂肪酸
- 中性脂肪になりにくい、善玉的な脂肪酸
- 肝臓内部で、ケトン体を合成する
- 合成の過程や、ケトン体になった後、体内で様々な良い事が!
そらええわ〜。ケトン体の事をもうちょいと教えてぇな。
ということで、つづく〜
(つづく)